行政権の控除説とは?

そもそも行政権とはどのようなものでしょうか。

知っている人が多いと思いますが、日本では国家が三権分立の構造になっています。
国家の権力が行政権、司法権、立法権に分かれているのです。

立法権、司法権については具体的に定義づけることはできると思います。

立法権…法律を制定すること
司法権…具体的な争訟について法を適用して裁定すること

行政権についてどのように定義すればよいでしょうか?

行政がしている事って何が思い当たる?

マサル

ネコ丸

役所で書類つくったりとか、申請すれば、補助金もらえたりとか、許認可手続きとか色々やっているよね。
そうだね。行政は色々な事をやっているね。
行政権を定義しようとすると、その行為を一から挙げていかなければいけないから、定義づけすることが難しいんだよね。
そこで、行政権の控除説というのがある。

マサル

行政権の控除説?

マサル

行政権の控除説とは、国家の行為から司法権と立法権を引いた残りが行政権だという説だね。

マサル

行政権の控除説

国家の行為から司法権と立法権を引いた残りが行政権だという説。
行政権の定義については争いがあり、この説は通説とされています。