民法の改正で行政書士試験はどうなるの?

ネコ丸

民法が改正されたらしいけど、いつから行政書士試験に影響がでるの?
2017年5月に成立した「民法の一部を改正する法律」は2020年4月1日から施行されるから、2020年度の試験からその部分の法律は試験に出るよ。

マサル

ネコ丸

なんだ。じゃあ、まだ勉強しなくて大丈夫か。
2019年度の試験には影響ないね。

マサル

民法のどの部分が改正されるのか?

二人の会話にあったように、2017年5月に「民法の一部を改正する法律」が成立し、2020年4月1日から施行されることが決まりました。
今回改正された民法の箇所は債権法と呼ばれている部分です。
債権法は1896年に制定されてから約120年間にわたり実質的な改正がほとんど行われていませんでした。

今回の民法改正では、法定利率に関する改正及び消滅時効に関する改正等、その他多くの改正が入ります。

民法の主な改正部分

  1. 保証人の保護に関する改正
  2. 約款を用いた取引に関する改正
  3. 法定利率に関する改正
  4. 消滅時効に関する改正
  5. 意思能力に関する改正
  6. 賃貸借に関する改正
  7. 将来債権の譲渡に関する改正

民法の改正はいつから行政書士試験に反映されるのか?

行政書士試験の法令科目は、その年の4月1日に施行されている法令に関して出題されています。
「民法の一部を改正する法律」は2020年4月1日に施行されますので、2020年度の試験から、行政書士試験に反映されることになります。

法律の改正部分があると、その部分は試験で確実に狙われやすいので、2020年度の試験では民法の改正部分はマスターして本番に備えましょう。